富山県射水市小杉を中心に、人と住まいを結ぶ不動産屋 株式会社リボン 米山勝規です。
売却の相談なども力を入れて承っております!


さて、
昨日「断乳」について書きました。
続きます。

1歳8か月の娘が決死の覚悟で臨む「断乳」ですが、いろいろなドラマがあります。
まさにホームドラマ(笑)


断乳1日目、朝起きて、妻に会って感じたのですが、

別々に寝たのですっきり寝たような顔をしているのですが、なんとなく寂しそうな顔もしていて、
とても不思議な感じでした。

話を聞いていて感じた印象ですが、
親にとってみても、


・めでたい
・前に進むために必要


という前向きな側面がある、反面、


・大変
・つらい
・早く終わってほしい(儀式が)
・寂しい


という後ろ向きな側面があるのも事実のよう。
こういうことは男性は鈍感です。あくまで男性から見た視点なので中途半端な解釈もあるかとおもわれますし、なにより当事者になってみないと分からないことも多い。

また、娘にとってみたら、目の前には不自由の連続がのしかかってくるように思われるでしょうが、
実はその先に、

母親に依存しない自由な生き方が待っている

ということ。




なんですが、やはり、ともかく、これを乗り越えた後もしばらくは

嬉しいけど
寂しい

というどっちつかずの状態であるように思います。


こういうことって、どこかで似たシーンがあったな、と思ったのですが、それは、


「不動産の売却のシーン」


です。
売却の先には売却金額はもちろんですが、


管理などが不要になる
そこに縛られることのない状態になる


など、有難いことです。


がしかし、
言わんとしていることは分かっていただけるかと思います。

「不動産を売却する」

という行為は、最後のお引渡しの際に、

(一部の短期的な投資目的のみの場合を除き、)

ちょっと寂しそうな戸惑ったような顔をされる方もいらっしゃいます。


特に、住宅。もっと言うと、自分が以前住んでいた「実家」や「嫁ぎ先の家」など、人生の基礎を形成するまたは大きな影響を与えた不動産を売却する際の、オーナー様の心の動きが、少なからず感じられるのです。


こういった不動産を「売却」するということは、もう二度とその「場」に自由に立ち入れなくなるわけで、今までの目に見えない



が断たれてしまうような、そんな風に感じられることもあるのかもしれません(もちろん「断乳」と同じく人それぞれですが)。

微妙なニュアンスでしか伝わってこない感情ではありますが、そういう微妙な感情の動きを感じられる不動産屋でいなくてはいけないな、とそんな風に思いました。




自ら絆を断つことによって、得られるものもある。
断つことによってしか得られないものもある。

「得るは捨つるにあり」

とはよく言ったもので、

娘が勇気をもって次のステップに進む様を見させてもらいながら、
本当に学ぶべきことが多い日々です。